一回で司法試験に合格

――しかし部活をしながら現役で国立大に合格。文武両道ですね。

こたけ バスケはずっとしていましたが、ただ文武両道かと言われると、勉強のほうはかなりサボっていた記憶があります。センター試験もそんなにすごい点数だったわけではないんです。法律を勉強するだけだから、受験勉強にそこまで力を入れる必要があるのか、と思ってしまっていて。でもそれは違ってました。

――のちに、その考えが覆された。

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こたけ はい。勉強はもっとしても良かったなとはもちろん思いますし、自分の英語力や歴史の知識の浅さを、本気で受験勉強を頑張ってきた人たちと話すときに感じることはあります。あとから分かったのは、入る大学によって司法試験の目指しやすさが明確に違うということ。香川大学の法学部では、司法試験を目指している人が僕以外に一人もいなかったんですよ。

――では一人で勉強を?

こたけ 本当に一人でやっていました。香川はかなり田舎で、司法試験の予備校もなかったんですけど、1カ所だけDVDで授業の映像を見られる場所があって、そこに一人で通って、狭いブースで毎日それを見るという生活でした。

©鈴木七絵/文藝春秋

――いわゆるキラキラしたキャンパスライフとは無縁だったんですね。

こたけ なかったですね。大学に入ったとき、父親に「バイトするな」「バイトしてる暇あったら勉強しろ」と言われて、それに従っていました。結局3年生ぐらいからバイトを始めるんですけど、バイト漬けにならないようには気をつけていて。香川ではうどんを食べていれば一日数百円で生活できるので、本当に助かりましたよ。

――ちなみに何のアルバイトを?

こたけ 最初は幼稚園バスの送迎です。大学生協にあった求人のチラシの中で、一番面白そうだったので。そのとき僕、金髪みたいな感じだったんですけど、面接で「髪の毛を黒くするなら採用してあげる」と言われて。思えばそんなことすらわかってなかった。

――そんなストイックな大学生活の結果、立命館の法科大学院を修了して一回で司法試験に合格された。すごい。

こたけ はい、司法試験自体は……そうです。

――弁護士として生きていこうと、その頃は思っていたわけですよね。

こたけ 思っていました。ただ……その一方で、高校も大学も、お笑いはずっと変わらず大好きだったんですよ。

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