ニューヨークのYouTubeチャンネルで行われた「お笑いファンが選んだ本当にメロい芸人ランキング」で堂々第2位に輝いたこたけ正義感。既婚2人の子持ち、妻は東大卒エリート弁護士。「全てにおいて妻を上回ったことはない」と話す様子はどこか得意げで、メロい。「芸人の妻になりたかった」という妻との出会い、遠距離別居中の子育てルール、そして「こたけが選ぶ本当にメロい芸人」とは……。怒りや悲しみ、無力感を乗り越え、こたけ正義感がつかみかける「笑い」という名のイノベーション。(全3回の3回目)

©鈴木七絵/文藝春秋

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“東大卒エリート弁護士”妻との出会い

――芸人になることを、奥様がいちばん後押ししてくださったというお話をインタビューで拝読しました。

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こたけ 妻もお笑いが好きなんです。高校生のときに芸人と結婚したいと思っていたらしくて。

――どんな芸人さんがお好きだったんでしょう。

こたけ 当時はマヂカルラブリーさんで、そのあと三四郎さんがすごく好きだったらしいです。それもあって、僕が芸人になることに関しても「全然いいんじゃない」という感じだった気がします。

――弁護士だけど芸人を目指すこたけさんと、芸人の妻になりたかった弁護士の奥様。この奇跡のお二人はどこで出会われたんですか。

こたけ 司法修習です。修習の同期で。僕は京都出身、妻は実家が千葉なんですけど、同じ松山に配属されて、1年間ずっと一緒にいました。ほかに知り合いもいないので、修習生同士で一日勉強したり研修したりして、そのままご飯を食べに行って帰る。休みの日も修習生で集まって遊ぶ、という感じで。

――自然と親しくなっていった。

こたけ そうですね。修習が終わる頃には、結婚するんだろうなと思っていました。もともと結婚願望自体はなかったと思うんですけど、せっかく仲良くなったので、全然してもいいとは思っていましたね。僕、「初めて見た東大生」が妻だったんですよ。

――東大生のイメージとは違っていましたか?

こたけ 最初はどんな人だろうと警戒していたんですけど、いい意味でギャップがあって。もちろん勉強はめちゃくちゃできるんですけど、それ以外は普段結構ボケッとしているし、変なことをいっぱい言うんですよ。自転車もうまく乗れないし。なんか右に曲がるのが苦手で、右に曲がるときだけ一回降りる。

――かわいい。

こたけ そのギャップが気になって。僕は「面白い」に反応しちゃうタイプなんでしょうね。