「めちゃくちゃ狭いところにぎゅうぎゅう詰めで住んでいた」幼少期、塾にも通わず公立高校から現役で国立大学法学部へ入学。一人孤独に勉強に勤しみ司法試験一発合格を果たしたこたけ正義感。それでも忘れられなかったのが「芸人」への憧れ。「タレント弁護士」ではなく「弁護士芸人」を目指した理由、1年目のテレビ出演で味わった挫折――「ハライチみたいになりたかった」こたけ正義感が「弁論」に辿り着くまで。(全3回の2回目)
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司法試験合格を人生のハイライトにしていない
――日本で最難関の国家資格に合格したところから、180度ハンドルを切って「芸人」という別の道に進むことは、怖くなかったですか。
こたけ 面白そうと思ったら、もうブレーキが効かなくなる感じがあるんですよ、僕。その現象が起きてしまったという感じです。
――司法試験に受かったこと自体が達成感になって、また次の新たな目標を……みたいなことですか?
こたけ そういうタイプでもない気もします。高学歴の人や弁護士の中には試験にチャレンジするのが大好きな「上に上にタイプ」がたまにいるんですけど、僕はそこをそんなに喜んでいなくて、司法試験合格を人生のハイライトにしていない気がします。
――ただシンプルに「面白そうだから芸人の道に進もう」と。そして事務所が吉本ではなくワタナベというのも興味深いです。
こたけ 吉本も……もちろん考えたんですけど、NSCは平日昼間に学校に通わなければいけないのが難しくて。それプラス、大学を出たての子や高卒の子が大量に集まっていて、ガツガツというか尖っている人が多そうだったので敬遠したんです。探しているうちに、ワタナベには社会人コースがあって、週末土曜日一日行くだけでいい、というのを知って、「ここしかない」という感じで入りました。ちなみに厚切りジェイソンさんがテレビでその話をされていて、それで知ったんです。
――最初は漫才だったんですか?
こたけ 漫才やろうと思ってました。ネタは高校生のときに遊びで作った程度で、本格的に書き始めたのはスクールからです。初めてのネタ見せの授業で、そのとき組んだ相方とやったネタがめちゃくちゃウケて、その日一番ウケたぐらい。それで楽しくなって、毎週新ネタを2本ずつ書くぐらい量産していました。今では考えられないですけど(笑)。
