子育て用にタントを買ったママ、改造の虜に…

 タントの魔力は子育て中の女性にも及ぶ。二児の母である女性は、保育園の送迎や買い物での利便性を重視してタントを購入したが、あるカスタムカーイベントで同じモデルを改造しているオーナーを見て衝撃を受け、そこから改造にハマっていった。

青みがかったグレーが特徴的なタント。展示用に車高を最低まで落としている

 その後はカスタムショップのスタッフとして働くまでになり、かけた費用は約400万円。勤め先がレクサスを多く扱う影響で、息子たちから「ママもレクサス買いなよ」とせがまれることもあるというが、彼女はあくまでタントにこだわり続ける意向だ。

 さらに免許を取って初めて買った車がタントだったという女性は、それから10年以上にわたってこの車を弄り続けている。外装はあえて攻撃的な表情に改造する一方、車内はエアブラシで彩られたファンシーな空間に仕上げており、そのギャップが狙いなのだとか。

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外観はあえて攻撃的な表情に
夢の国を車内に再現したような空間

 改造費は総額400万円ほどに膨れ上がり、家族から「やめなよ」と釘を刺されることもあるが、こだわりの空間は彼女の生活にとって欠かせないものになっている。

 そしてなかには、12台もの改造車を所有し、そのほとんどが軽自動車だという女性オーナーもいる。15年以上前から所有する初代タントも、劣化した外装を塗り直して現役復帰させたばかりだ。

ウインドウのラインに沿って伸びる繊細なピンストライプは花冠のよう

 軽の四角いボディが好きで、安く手に入れるたび弄っているというが、どの車にも愛着が湧いてしまって手放せないのだと語る。夫は呆れながらも見守ってくれているそうだ。

 子育て世代のために生まれた車が、20年以上の時を経て、これほど多様な人々から「弄り甲斐のある一台」として愛され続けている。ファミリー層から高齢者層まで受け入れる懐の深さと、カスタムの自由度が高い四角いボディ。こうしたタントの二面性こそ、この車が長く親しまれる理由なのかもしれない。

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