ポーランド出身のインフルエンサー、アメリアさん(24)は、12歳のとき、ネットで偶然流れてきたアニメで初めて日本語を耳にした。その美しさに心を奪われ、独学で日本語の勉強をスタート。
周囲から「オタク」とからかわれながらも隠れて勉強を続け、大学2年生のときに初めて来日した。「日本オタク」を自称する彼女に、ポーランドにおける日本のイメージ、初来日で感じた“独特の匂い”について聞いた。(全3回の1回目)
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ネットで出会った日本のアニメは「喋り方がすごくきれい」
――まず、アメリアさんが“日本オタク”になったきっかけを教えてください。
アメリア 私はポーランドの南にある人口7000人の町で生まれました。自宅から5分歩けば、山登りができるような田舎です。勉強を頑張って医者になろうと思っていましたが、12歳のとき、ネットで日本のアニメに出合ったんです。
――何というアニメですか?
アメリア 『妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)』です。主人公の白鬼院凜々蝶(しらきいんりりちよ)の喋り方がすごくきれいで――学校で日本について学んだことはあったけれど、日本語を聞いたのはこれが初めてでした。女性らしくて、上品で、可愛くて、繊細な喋り方に憧れたんです。
――日本語を話す声優(日高里菜)さんの声の響きを好きになったんですね。
アメリア はい。それで13歳で日本語の勉強を始めました。最初は平仮名を覚えて、その後、片仮名。ネットで教材を探して、単語カードを作って覚えるようにしていました。
――独学なんですね。
アメリア はい。最初は、例えばペットボトルに「ペットボトル」、机に「机」と日本語を書いたりして、簡単な単語を覚えるようにしていました。日本のことをいろいろ調べるうちに、音楽や本、映画にも挑戦したりとか。
昭和歌謡の歌詞で日本語を勉強
――何が印象に残っていますか?
アメリア 昭和歌謡が好きです。安全地帯とか、チェッカーズとか。たまたまYouTubeで流れてきて、好きになって、その歌詞で日本語の勉強をしていました。
――小説で覚えているものはありますか?
アメリア 夏目漱石の『こころ』。高かったけど、ネットで日本語版を買って読みました。日本の小説はヨーロッパの小説と全然違いますね。結論がないというか……何が言いたいのかよくわからないんですけど(笑)、でも、そこが魅力的で良いと思います。
――“日本オタク”のアメリアさんを周囲はどう見られていましたか?
アメリア 両親は自慢に思ってくれていました。でも、同級生からは結構バカにされてて。

