圧巻の打撃パフォーマンスで記録を塗り替え続ける大谷翔平。元メジャーリーガーの川﨑宗則氏は、彼の真の凄みは技術だけでなく「敵味問わず人々を魅了する規格外の愛され力」にあると語る。川﨑氏が「ミッキーマウスすら超えた」と熱弁する理由とは? 宝島社の新刊『証言 大谷翔平 世界の頂点に立つシン・天才二刀流の素顔』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目)

大谷翔平の魅力の源泉とは ©getty

◆◆◆

強さの源は「チームメイトから愛されていること」

 ソフトバンク時代の2004年に盗塁王を獲得している川﨑だが、2024年59盗塁をマークした大谷の走塁について「スタートがうまい」と感心する。

ADVERTISEMENT

「スタートが非常によくて、193センチもあるのに大きい歩幅ではなく、ちっちゃい歩幅で走る。90フィート(約27・4メートル)の塁間をコンパクトにきれいに走れるのが翔平さんの特徴ですね」

 同じくソフトバンク時代の2004年に川﨑は最多安打のタイトルを獲得。

「翔平さんは安打よりも本塁打っていう打者なのかなと思います。だから最多安打のタイトルはあんまり考えられないですね。イチローさんはメジャー記録となる200本安打を10年連続でやりましたが、翔平さんは200本安打が唯一できない記録でしょうね。そういう意味ではイチローさんもすごいんじゃないかなと思います」

 大谷の数ある記録の中で、川﨑は「50本塁打‒50盗塁を達成した2024年の54本目の本塁打がいちばん印象に残っている」という。打球速度103・4マイル(約166・4キロ)、飛距離436フィート(約132・9メートル)のムーンショットを放っている。