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「私が一番信頼しているのは…」
「私が一番信頼しているのは“準備”なんです」(『Anvian』2026年秋号)
役作り用のノートに、台本を読んだ感想から始まり、生年月日、血液型、家族構成、家系図など、脚本に書かれていないプロフィールまで考えて“履歴書”を書く。時にはポエムや歌詞を書くこともある。人物の長所だけではなく短所も探す。そのほうが人物に深みが出ると考えているからだ。
髪形、メイク、衣装、小道具にもこだわり、スタッフとも入念に打ち合わせを繰り返す。役ごとに曲を決め、撮影期間中に繰り返し聴くこともある。思えば、子役時代から準備は入念に行っていた。ただし、こうした準備は役に対する自分の解釈を押し通すためではない。
「原作者や脚本家の方などたくさんの方が悩んで、時間をかけて作り上げたキャラクターだと思うので、その先に、演者が演じるという過程があって、さらにその先には、作品を観ていただくというゴールがある。リレーのバトンを渡すような感覚に近いのかもと思います」(リアルサウンド映画部 2022年9月19日)
役は自分のものではない。作り手から受け取った人物を理解し、観客へ渡す。そのための準備なのだ。原作のある作品を演じるときは、原作本を肌身離さず持ち歩く。もともと小説もマンガも大好きで、原作へのリスペクトを常に持っている。
しかし、この役作りがまったく通じなかった作品があった。それが『万引き家族』だ。(つづく)
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