グラビア界の名物社長からの猛烈アプローチ
――その後、グラビアの名物社長だった野田義治さんの事務所に入りますね。
雛形 野田さんは私が取材を受けた最初の雑誌を見た時から、私のことを気にはなっていたみたいなんです。さらに写真集まで出したのを見て「そこまでやるんだったら、俺がやらなきゃ」と思ったみたいです(笑)。それで私の家に直接電話がかかってきて。
ただ、いきなり本人に会わせるのはどうだろうということで、まず母が話を聞きに行ったんです。ただ野田さんは「本人と話したい」と次の日も来るというので「これは毎日来るんじゃないか」と思って、私も会うことにしました。
野田さんと最初に会ったのは近所のファミリーレストランなんですが、着いた時には野田さんが物凄い勢いでハンバーグを食べていて。今だったら仕事が忙しくて食事をする時間が取れなくて、お腹が空いていたんだなとわかるんですが、当時は中学生だったので「話をすると聞いて来たのに、ハンバーグ食べているし、本当にこの人かな?」と驚きました。
――そこでの話し合いで野田さんの熱意は伝わりましたか。
雛形 すごく伝わりました。もともと芸能の仕事をすることがすごく楽しかったんです。突然始まったものではあったんですが、お芝居をしていても楽しいし、写真を撮ってもらっても違う楽しさがある。さらに野田さんみたいに、これだけ一生懸命に私のことを考えてくれている人がいるのなら、頑張ってみてもいいのかなと思いました。
野田社長の「嘘のない感じが信じられた」
――野田さんの言葉で、特に印象に残っているものはありましたか。
雛形 「本当にこの仕事をやっていくんだったら、俺が一番売ることができる」と言われました。それは印象に残っていますね。野田さんから「何がやりたい?」と聞かれて「お芝居が楽しかったから、お芝居をやりたいです」と言ったら、「やりたいことはやらせてあげる。その代わり、俺のやり方で売らせてくれるか」とも言われました。
――かなり率直な言葉ですね。
雛形 でも、嘘がない感じが逆に信じられたんです。その自信と熱意は短い時間でも感じられたので、一緒にやってみようかなと思いました。それで野田さんの事務所でお世話になると決めて、次の週にはハワイへ行くことになりました。
――翌週ですか。早い。
雛形 しかもハワイで何をするか教えてもらえずに行ったんです(笑)。何日行くかも教えてもらえなくて。どのぐらい荷物を持っていけばいいのかも分からない。でも「そういうものなのかな」と。
