「クール」イメージの一方、撮影現場では…
クールだったり怖いイメージを抱かれる一方で、本人はそれを逆手にとって、仕事の現場ではよく三枚目として振る舞った。ある雑誌の写真撮影中には、某ロッカーのモノマネをしたり、映画『マトリックス』のワンシーンを再現したりしたという。最近の取材記事でも、栗山が写真撮影中に有名なCMソングを歌って場を和ませてくれたと書かれていた(『THE21』2024年11月号)。
子供のころより人見知りの性格ながら、自分から周りに声をかけることを意識しているという。ただし、本人に言わせると、それは人のためではなく、自分のため。撮影現場では初対面の人と会う機会も多いが、人見知りだからといってモジモジしていては周囲の人たちもどうしていいかわからず、変な雰囲気になってしまう。だから、まず彼女のほうから思い切って声をかけると、空気がゆるむのがわかって、自分が楽になるのだとか(『PHP』2021年5月号)。
モノマネや歌を披露するのもおそらく、同様の理由からなのだろう。声をかけられたほうは、彼女のイメージとのギャップもあいまって、きっと心をつかまれてしまうに違いない。
「こんな役をやってみたい」や物欲はほとんどない
#1で書いたように、栗山は小学生のときにショーモデルの夢を断念して以来、「こうしたい!」と主張するのではなく、求められたことに応える方向へと転じた。自分から「こんな役をやってみたい」と言ったことは現在にいたるまでないという。
仕事ばかりでなく私生活でも「欲がない」と自認する。物欲もほとんどなく、十数年前の対談では《壊れたとか、これがないと仕事ができないとか、そういうレベルじゃないと新しいものを買おうとしないかも》と語っていた(『週刊朝日』2014年11月14日号)。
家具やカーテンもサイズさえ合えばデザインは二の次だったとか。ただ、30代後半になって、使い込んだ家具が壊れたのをきっかけにネットで探し始めたら、自分の好みの物が昔よりはっきり選別できることに気づいたという。
