「でっち上げだ」再審を求めたトランプだが…
最初の訴訟(名誉毀損)よりも2回目の訴訟(性的暴行と名誉毀損)の裁判の方が先に行われ、2023年5月、トランプは損害賠償金500万ドルを支払うよう命じられる(州によってレイプの定義が異なるアメリカにおいて、ニューヨーク州は2024年に法改正が実現するまで、陰茎の膣への挿入のみにレイプを限定しており、それ以外は性的虐待だと定義されていた。そのためこの裁判でもキャロルへのレイプは認定されなかった。なお、2024年からは定義が広がり、口や肛門への性器挿入もレイプだと認められている)。
その時期、トランプはすでに2024年大統領選への再出馬を表明しており、裁定の翌日にはCNNのタウンホール・ミーティング(観衆を入れてのQ&A形式の番組)に出演している。
その際、キャロルを「頭がおかしい」、キャロルが誰だか「見当もつかない」「でっち上げだ」「どんな女が、誰かと出会って、相手を更衣室に連れ込み、ほんの数分でイチャイチャし始めるんだ?」、挙句に「彼女の犬か猫は『ヴァギナ(膣)』という名前だった」と、大統領を目指す人間とは到底思えない言葉を発した。
トランプはこの件の再審や反訴を求めるも、ことごとく却下され、最終的に最高裁の介入を求めたが、最高裁も2026年6月に再審請求を却下。
7月14日にはニューヨークタイムズが「E・ジーン・キャロル、民事訴訟でトランプから560万ドルの支払いを受ける(E. Jean Carroll Receives $5.6 Million Payment From Trump in Civil Case)」という記事で、支払いを遅延していた期間の利子も含め、トランプがキャロルに562万5000ドルを支払ったことを報じている。
なお、初回の訴訟(名誉毀損)の評決も2024年1月に出されており、トランプは8330万ドルの支払いを命じられているが、この件もトランプは最高裁に持ち込んでいる。
