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『Love Somebody』の歌詞が未来を予見している?
今回の映画のエンディングでも流れる、有名なドラマ主題歌『Love Somebody』の作詞は織田裕二自身によるものだが、不思議なことに気が付く。「あの日見た夢の続きを今も憶えているから あてもなく過ごす日々をどうにかこうにか切り抜けた」という歌い出しのフレーズはTV版の第1話から流れているのだが、それはまるで何年も先の青島が1997年を振り返って歌うように奇妙な歌詞なのだ。
それは最初のTVシリーズ、本広克行と澤田鎌作という「水と油」の化学反応の輝きを記憶して何年も映画館に通い続けた『踊る』ファンたち、氷河期世代へのアンサーソングのように聞こえる。第1話が始まる前に書かれたこの歌が未来を予見しているわけがないのだが、それでも不思議にこの歌は胸に響くのだ。
恩田すみれが象徴する「もうひとつの踊る大捜査線」が、いつか戻ってくる日はあるのだろうか。「いつも敗けないように心に誓おう 誰かを愛せたとき この胸は踊るよ」と歌う、30年近く前の若い織田裕二の声を聴きながら、いつか彼女が戻る時、それは『踊る大捜査線』のなくした2分の1が戻ってくる時なのかもしれない、と考え続けている。
