日本のワインを世界で高く評価されるレベルにまで育てた青年たちの実話を基にした映画、『ウスケボーイズ』(柿崎ゆうじ監督/河合香織原作)がまもなく全国公開される。今夏にはマドリード、アムステルダムと両国際映画祭の最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞のダブル受賞という朗報も立て続けに届いた。

「大変光栄なことでしたが、僕個人が受賞したというより、日本でワイン造りに対して真摯に取り組んできた人々の思いが、僕を通して伝わって評価されたんじゃないかと思います。だから、これはみなさんで頂いた賞なんです」

渡辺 大さん

 と、主人公の岡村を演じた渡辺大さんは語る。ワイン醸造に魅せられ、勤めていた会社を辞め、ブドウ畑づくりから始めた男の役だ。

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「撮影に入る前に、モデルになった岡本英史さん(山梨県北杜市のワイナリー・ボーペイサージュ)にもお会いしたのですが、シャイというか生の感情を表に出されない方で、いつもは隠れている自身の情熱をワインで表現されている方だと感じました。

 僕はワインに詳しい人間ではありませんでしたので、お声がけ頂いたときには、この役をやって良いのかなという気持ちもありました。しかし逆にそのほうが、ワインに関わっていく喜びをよく伝えられたのかもしれませんね。

 この作品は日本のワイン文化がますます発展していく、スタート地点を描いた作品。出演できたことを、有り難く思っています」

INFORMATION

映画『ウスケボーイズ
10月20日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
http://usukeboys.jp/