これらはすべて後になってから起きることだ。2016年初めの時点のジョニーは、突然お金が消えたことに呆然とするばかりだった。

その日はアンバーの誕生パーティが…

 そんな中、ジョニーはまず、エド・ホワイトという新たなビジネスマネージャーを雇い、エドの部下をTMGのオフィスに送り込み、契約解消の通知を突きつけた。さらに引き継ぎのため、エドは、ジョニーに関するすべての記録資料の提出を求めた。

 それらを分析した結果をジョニーに報告し、今後の方針を示すための会合は、4月21日午後7時半に行われることになった。

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 場所は、ウエストハリウッドにあるジョニーのオフィス。姉のクリスティも同席する。正直なところ、その日時は、ジョニーにとって都合が悪かった。アンバーの30歳の誕生日を祝うパーティと重なるからだ。

 本来の誕生日は4月22日なのだが、当日はアンバーが友人たちと一緒にコーチェラ音楽祭に出かける計画を立てていたことから、パーティは前夜に開かれることになっていた。

 招待客はアンバーとジョニーも含め総勢12人ほど。会場は、ペントハウスの5号室。料理は、アンバーの友人ロッキーと同棲するようになっていたジョシュ・ドリューが振る舞う。シェフを職業とする彼が作るのは、アンバーの要望に応え、メキシコ料理だ。

 飲み物には、一本500ドル前後もするアンバーお気に入りのスペイン産高級ワイン「ヴェガ・シシリア」を5本、それ以外のワインを8本用意する。

 ジョニーはパーティに遅れることを申し訳なく思い、「できるだけ早く戻るようにするから」と、アンバーに何度も伝えていた。しかし、ジョニーが直面しているのはまさに生きるか死ぬかの問題だ。実際、ミーティングでエドの説明を聞くうちに、彼の気分は暗くなるばかりだった。

 午後9時半頃にミーティングが終わると、ジョニーは急いでアンバーに携帯メッセージを送った。すると、「ワインとマリファナを持ってきて」と短い返答があり、一旦、スイッツァー・アベニューの自宅に立ち寄り、それらを用意してペントハウスに向かった。

 事情を知っていても、ジョニーを待っている間、アンバーはずっと不機嫌だった。アンバーの担当看護師で、親しい友人にもなっていたエリン・ボーラムが、「もうすぐ来るから。みんなと楽しまなきゃ」となだめても、持ち直すのは一瞬で、またすぐ「ジョニーがまだ来ないなんて、信じられない」と不満をこぼすのだった。