「今はやめたほうがいいです」

 翌朝、ジョニーの携帯は、運転手兼ボディガードのスターリング・ジェンキンスが「iPhoneを探す」機能アプリを使い、ペントハウスから数ブロック離れた、ホームレスが集まるエリアにあるのを見つけた。

 スターリングはジョニーの携帯を拾ったホームレスの男性に425ドルとチキンタコス、スナック菓子、リンゴ、ボトルの水を渡して、無事、携帯を取り戻した。

 アンバーがコーチェラ音楽祭に向けて自宅を留守にするのを知っていたジョニーは、彼女が出かけたと思われるタイミングを見計らい、荷物を取りにペントハウスに行こうと思った。

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 だが、その考えをボディガードのひとりであるショーン・ベットに話すと、「今はやめたほうがいいです」と反対された。

ジョニーの寝ているベッドの上に放置された「グロテスクなもの」

「なぜ?」と聞くと、ショーンは携帯の画面を見せた。そこに映っていたのは、ペントハウスでジョニーとアンバーが一緒に眠るベッドの写真。だが、ジョニーがいつも寝る側には、何かがある。それは、まぎれもなく人間の排泄物だ。

 それを発見した不幸な人たちは、長年、ジョニーのメイドを務めてきたヒルダと、その助手の女性。信じられない光景に絶句したヒルダは写真を撮り、ハウスマネージャーのケビン・マーフィに送ったのだった。

 その写真を見て、ジョニーは笑った。あまりにもグロテスクで、あまりにも突飛で、それ以外に反応のしようがなかったのだ。

2015年9月、映画祭会場に到着に熱烈なキスを見せつける当時のジョニー・デップとアンバー・ハード ©EPA=時事

 とにかく、その日、ペントハウスに行くことはやめた。その後も、アンバーと顔を合わせるつもりはなく、ウィットニーや、彼女のタレントエージェントでジョニーとも仲が良いクリスチャン・カリノから「アンバーに連絡してあげて」と言われても、耳を貸さなかった。

 ベッドの上に残されたおぞましい人糞は、奇妙にも、自分たちの最後にふさわしいものにも思えた。

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