男性が奢るべきケースとは?
女性に聞くと、ほぼ全員が「初デートくらいは、奢ってほしい」と言う。そして、奢ってくれない男性に対しては、「ああ、この人は自分にそこまで興味がないんだな」と感じるらしい。金額の問題ではない。自分のために手間と金を割いてくれるかどうかを、大切にされているかの試金石として見ているのだ。論理的に正しいかどうかは、彼女たちにとって、どうでもいい。
では、現実はどうか。当社が同世代同士の初デートについて支払いの実態を調べたところ、男性の約9割が「全額」または「多めに」払っていた。男女平等が叫ばれて久しい令和においても、初デートは男性の奢りが、依然として主流なのである。理念と現実は、かくも違う。
年齢別に見ると、さらに明確な傾向が出ている。男性は、年齢が上がるほど「全額自分が払う」割合が増えていく。20代前半では3割ほどだが、40代になると8割近くに達する。
若い男性ほど全額奢ることが少ないのには、おそらく2つの理由がある。単純に、お金がないこと。そして、若い世代ほど男女平等の感覚が自然に根付いていることだ。どちらも、よくわかる。金がないのは仕方がないし、相手が割り勘を受け入れてくれるなら、それで何の問題もない。
ただ、僕はあえて、こう言いたい。周りが女性にお金を出してもらっているときこそ、リスクを取って全額奢る価値がある。みんながやらないからこそ、そこに投資妙味があるのだ。
そう、投資だ。数千円をケチって割り勘にし、相手に「私に興味がないのかな」と思われる。これほど割の合わない節約はない。逆に、その数千円を投じて好印象を勝ち取れるなら、こんなに安い投資もない。
投資の対象は、2種類ある。
1つは、もう一度会いたいと思える相手だ。この場合のリターンは、言うまでもない。2回目のデートであり、その先の交際である。気になる相手にこそ、ケチってはいけない。
もう1つは、恋愛対象ではないが、友人になれそうな相手だ。「この人とは付き合わないけれど、いい人だな」と思ったら、それでも奢っておく。すると、その人がいい人を紹介してくれたり、合コンを開いてくれたりする。これも立派なリターンだ。数千円で人脈が広がるなら、悪い投資ではない。
逆に言えば、よほど失礼な相手にまで、無理して奢る必要はない。投資というのは、リターンが見込めるからするものだ。リターンの可能性がゼロなら、それはただの浪費である。
