元祖バラドルの松本明子さんがデビュー35周年を迎えた。10代の頃、松田聖子さんに憧れた松本さんは、様々なオーディションを受けるも不合格続きだったと笑う。
「1982年の『スター誕生!』決戦大会でやっと合格です。それから堀越学園の芸能コースに編入したのですが、デビューが決まっても仕事はなし。毎日通学するから、学級委員や忙しい同級生に試験範囲を伝える係をやってました(笑)。堀ちえみちゃんたちがマネージャーの待つ校門へ急ぐ背中を見送るのが寂しかったなあ」
83年に待望のデビュー曲「♂×♀×Kiss」をリリースしたのだが……。
「フタを開けたら、オリコン週間チャートで最高131位でございます(笑)。おまけに翌年の春、『オールナイトフジ』の生放送中に放送禁止用語を意味もわからず叫んでしまいまして。片岡鶴太郎さんと笑福亭鶴光さんに『付き合ってる男の名前をバラされたくなかったら言え』『一躍有名になれるぞ』とそそのかされて(笑)。この件で2年も仕事が来なかったんです」
どん底の松本さんを救ったのは中山秀征さんと人生の師と仰ぐ高田文夫さんだった。