「もう辞められないし、引けない」自戒の念がリズムに乗った

――「負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じ抜く事」(作詞:立川俊之、作曲:立川俊之)という歌詞には、当時の気持ちも重なっていたのでしょうか。

立川 もう辞められないし、引けないな、というのはあったと思います。一人でも聴いてくれる人がいたら、やるしかない。自戒の念ではあったんでしょうね。それがなんとなくリズムに乗った。

 もう吐き気がするほど歌ってきましたけど、作ったときのことは、あまりよく覚えていないんです。

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――聴き手には、当時の社会の空気と重ねて受け止められた面もあったと思います。

立川 作ったのは1991年で、そこから92年にかけて大きくヒットしていきました。確かに、時流に乗ったところもあったんだと思います。

©︎釜谷洋史/文藝春秋

 僕は、音楽がその時代にどう機能したか、ということでいいと思っているんです。「それが大事」の場合は、バブルがはじけた頃に、応援歌という装置として機能したんでしょうね。

 僕の中では一つの経歴であり、一曲です。もちろん、一曲を作るのだって大変なことで、皆さん一生懸命に作っている。でも、自分では、何かを後世に残そうとか、歴史に残そうとは思っていません。そのときに必要なものとして機能して、あとは忘れられてもいいと思っているんです。

次の記事に続く 「Mステで『また来週!』って手を振った後、実はバイトに行ってた」大事MAN・立川俊之(60)が明かす、「それが大事」大ヒットで一転した人生と“一晩で100万円溶かした夜”

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