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ワニさんに…
慌てた僕がとっさに口にした言葉は、「ワニさんにパックンと食べられてしまったんだよ」でした。
娘はそれ以来、妻に「パパの小指をワニさんに返してもらいにいこう」と必死に訴えていたそうです。僕はそんな娘が愛おしくてしかたありませんでした。
娘は誰に似たのかしっかり者に育ち、僕と歩くときは僕の服をしっかり握りしめて、僕が人にぶつからないように引っ張るようになりました。僕の喧嘩っ早い性格がよくわかっていたようです。そうして真剣な顔で僕を先導する姿に、娘の成長をひしひしと感じたのでした。
