日本国籍を取得したが、在日コリアン二世の誇りは持ち続けた

 そう打ち明けるのは、63年に急逝した力道山の妻・田中敬子だ。張本は同じく朝鮮半島にルーツを持ち、戦後日本の国民的英雄となった力道山を尊敬し、“兄貴”のように慕った。

昨年6月の誕生会で力道山夫人と

「主人が亡くなった後、いつも『大丈夫ですか?』と気にかけてくださいました。同じ6月生まれで、毎年誕生会を開いてくれて。去年も6月20日、銀座の白鵬さんのちゃんこ屋さんへ行き、食事の後は一緒にカラオケを楽しみました」(同前)

 張本は最晩年に日本国籍を取得したが、在日コリアン二世として生きてきた誇りは持ち続けたという。

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韓国の野球発展にも貢献し、勲章も授与された

 99年からは毎週日曜の情報番組「サンデーモーニング」(TBS)にレギュラー出演。“親分”の愛称で親しまれた元日ハム監督の大沢啓二と、スポーツコーナー「週刊御意見番」を担当したが、名コンビの誕生は偶然の産物だった。交互に出演予定の両名をスタッフがダブルブッキングしてしまったのだ。以来、歯に衣着せぬ2人の掛け合いが人気を博し、「喝!」と「あっぱれ!」は番組名物に。

 24年3月まで総合司会を務めた関口宏が明かす。

「最初は『あのプレーは喝だな』といった感じで、自然とお二人の口から出ていた言葉だったんです。そのうち『喝!』をコーナーのトレードマークにしようということになった。『喝!』があるなら『あっぱれ!』もいるよねと、あのスタイルが定着していったんです」

 10年に大沢が死去すると、21年末まで、張本が御意見番の中心的役割を担った。関口が続ける。