若手トップスターカップルが見せる“素顔”

 2人は共にハリウッドのトップスターであることを自覚し、その代償も理解し、なお、ごく当たり前の人間としての人生を共に歩もうとしている。そんな横顔が、インタビューの際にふと、こぼれ出ることがある。

 トム・ホランドはゼンデイヤの家のゲストルームの造りを見て「あまり良い部屋じゃなかった」と思い、棚とワードローブを自分で取り付けたことを語っている。

2022年6月「私を最も幸せにしてくれる人」というメッセージとともにアップされたトム・ホランドとのツーショット(ゼンデイヤのインスタグラムより)

 ゼンデイヤは子どもの頃から仕事ばかりで、今は陶芸など何か手を使うことをしたいと言い、自宅や移動の飛行機の中では母親から教わった編み物をしている。トム・ホランドはゼンデイヤが撮影中のセットにやってきて、自分が顔を血だらけにして最もキツい格闘シーンを演じているのに「彼女は編み物をしてるんだ」と笑う。

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身長差も気にしない

 俳優としてのキャリアはゼンデイヤのほうが長く、いち早く知名度を得たのもゼンデイヤだった。しかしトム・ホランドにジェラシーはなく、ゼンデイヤのレッドカーペットに同伴しないことについて、「それは僕の瞬間ではなく、彼女の瞬間だから」と語っている。

 また、トム・ホランドの身長は173センチ、ゼンデイヤは5センチ高い178センチだが、2人はこの身長差も全く気にかけず、仲良く寄り添い、カメラの前でポーズを取る。ハリウッドにおけるニュータイプのパワーカップルが誕生したのだ。

ゼンデイヤのほうが高い身長について問われた際、2人は「ごく普通のこと」、気にすること自体が「おかしなことだ」と反応(映画『スパイダーマン』公式X@SpiderManMovieより)

 来る2027年、すでに2人はそれぞれ、大型作品への出演が決まっている。

 トム・ホランドは、古き良きハリウッドの名優でダンスの名手、フレッド・アステア(1899-1987)の伝記映画の主演が決まっている。そもそもはダンサーとしてキャリアをスタートさせ、ミュージカル『ビリー・エリオット(リトル・ダンサー)』で主役を演じたこともあるトム・ホランドの本領発揮作となるはずだ。

 一方、ゼンデイヤは、日本でもヒットした『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)の監督、アレックス・ガーランドによるSF映画の主人公を演じる。タイトルも内容もまだ報じられていないが、非常にシリアスな作品になるのではないだろうか。

ゼンデイヤのインスタグラム@zendayaより

 俳優として、かつファッション・アイコンとして光を放ち、自身と同等のハリウッドスターと堅牢(けんろう)な家庭を築くゼンデイヤ。さらに幼い時期からのダンスと歌のキャリアもあり、アーティストとしての可能性は未知数だ。

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