5月1日に日米同時公開され、大ヒット中の映画『プラダを着た悪魔2』。日本でも、公開2週間で興行収入が30億円を超えた。一方で、公開前には一部シーンが世界各地で“炎上”する事態も。なぜ、問題視されたのか? 実際の内容はどうだったのか。在米ライターの堂本かおる氏が寄稿した。(全2回の1回目)
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20年を経て作られた続編
めくるめくハイ・ファッションの世界と、そこで働く人々の苛烈なキャリア上昇志向を描き、2006年の『プラダを着た悪魔』は多くの女性にとってバイブルともいえる作品となった。あれから実に20年を経て作られた続編『プラダを着た悪魔2』は、5月1日の公開から9日目にして前作の興行収入を抜くヒットとなった。
さらに公開2週目には米国興行収入ランキング1位、全世界累計興行収入4億3300万ドルとなり、最終的には7億ドルを突破すると言われている。日本でも、累計興行収入は34億円を超えた(2026年5月18日時点)。
主役のアンディ(アン・ハサウェイ)、ファッション雑誌「ランウェイ」の編集長ミランダ(メリル・ストリープ)、同誌アートディレクターのナイジェル(スタンリー・トゥッチ)、アンディの同僚でありライバルでもあったエミリー(エミリー・ブラント)。
この4人は20年経った今もそれぞれに際立った個性とファッションで颯爽と振る舞い、かつ1作目の醍醐味であったファッション界の内情と、複雑にして微妙な相互の人間関係の描写も踏襲されている。
ただし、本作『プラダを着た悪魔2』(以下『2』)は、前作『プラダを着た悪魔』(以下『1』)とは大きな違いもある。
