“史上最速”での東京ドーム公演の開催

 ジゼルは日本出身であることを、ことさらに打ち出すタイプではなく、当然ながら日本語で話す場面も英語や韓国語に比べると少ない。だが、日本のステージに立つときやSNS上での彼女は、少し違う顔を見せる。

 2023年8月、aespaは海外アーティスト史上最速で東京ドーム公演を開催。MCの冒頭、ジゼルはこう呼びかけた。

「MY-J(日本のaespaファンの総称)、ただいま!」

さらに「こうして地元に帰ってきて、東京ドームでステージができることになって、本当にありがたいしうれしいです」と話している。そして、ファンへの思いを込めて自ら書いた日本語のソロ曲「Keep Goin'」を披露し、会場を沸かせていた。ちなみに、翌年の東京ドーム公演でもジゼルの第一声は「ただいまでーす!」であったことを付け加えておきたい。

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ジゼルのインスタグラム @aerichandesuより

 韓国でのインタビューで作曲について問われた際、「シティポップが好きで、その雰囲気は日本語でないと出ないので、日本語の曲も書いた」と答えたジゼル。日本語を単なるコミュニケーションツールとしてだけでなく、音楽表現の重要なピースとして捉えているのが窺える。マルチリンガルなジゼルならではの言語感覚が垣間見えるエピソードだ。

 2026年1月には、自身のInstagramに「jimoto(地元)」の言葉と家の絵文字を添えて、東京での写真を投稿。ラーメンや焼き鳥を楽しむ姿に、ファンからは「おかえり」の声が寄せられた。

「jimoto」のコメントを添えて、東京で焼き鳥を楽しむ姿を投稿(ジゼルのインスタグラム @aerichandesuより)

 現在、4度目となるワールドツアーで世界を席巻中のaespa。かつてステージに立つことを怖れていた少女は、深い音楽への愛と、自ら道を切り拓く芯の強さで唯一無二の存在となった。次に日本のステージに立つときも、ジゼルはきっと「ただいま」と言ってくれるだろう。

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