ネタ披露で大スベリ…オーナーが「ローションプロレスをやれ!」と激怒
――そこからお笑い芸人を目指すことに?
ダンシング だけど、伝手がない。大学をドロップアウトして、どうやったらなれるんだって調べていたら、新聞の広告に「ショースタッフ募集」って書いてあった。お笑いのことなんてよくわかってないから、人前でショーをすれば修行になるんじゃないかと思って、ひとまず池袋のそのお店に行って面接を受けたんです。無事、採用になったものの、お客さんの前でネタを披露したら大スベリ。
オーナーが激怒して、「しゃべりが面白くないんだったら体張れや」と言われると、「リングを作ってやるから、ローションプロレスをやれ!」ってすごまれて。「いま六本木に行ったらな。水着の女の子がローションを塗ってプロレスするのが人気なんだよ。それ飲みながら見るんだよ」って、にらまれながら言われました。もうそっち系の人がやっているお店だった。実際、その店は風俗店も経営していたこともあって、ショーパブなのになぜかシャワールームもあって。
それで、その店で知り合った、 同じくお笑い芸人を目指している奴――そいつは青山学院大学を卒業した男だったんですけど即席でコンビを組まされて、水着でローションプロレスをやることになりました。1日3試合。男同士のローションプロレスですから、何も面白くないんですよ。お客さんもシーンとしているから、無理やり変な顔をしたり、半ケツ出したりして盛り上げて。相方と取っ組み合いながら、「これってお笑い芸人の修行なのかな?」って。何をやっているのかわからなかったですね。
――だと思います。
「これ、お笑い芸人の修行かよ」相方が号泣して二人で逃げた
ダンシング 試合が終わると、ローションでドロドロになった体を洗い流すためにシャワーを浴びて、またウェイターとしてホールの仕事をするんです。気合い入れてローションプロレスをするので、体の節々も痛いんですよ。何試合目だったかな。試合後にいつのものように二人でシャワーを浴びていると、青学が泣き始めたんですよ。嗚咽交じりで「うえええ」って。「これ、お笑い芸人の修行かよ」って絞り出されて。僕ももうわけわからなくなってますから、「わかんねえ。でも、これがお笑い芸人の修行じゃないの?」って言ったら、「違う! 絶対違う! 俺はもうイヤだ!」って全否定されたんです。
――かける言葉が見つからないですよ。
