普通のユーザーとして指しているネット将棋
――宮澤先生は女流棋士になってから凄く強くなっていると思うのですが、どんな勉強をされているのでしょう。
宮澤 アマチュア時代は序盤の知識があるほうではなかったので、女流棋士になってまず、基本的な定跡を押さえるようにしました。アマ大会と違い、対戦する相手が事前に分かるので、相手の研究をするわけですが、目の前の対局だけでなく全体的な力が上がるように心がけているというか。課題局面があれば、男性棋士の棋譜を含めいろいろ調べています。対局が終わると振り返りは大切にして、ソフトも使います。
――ソフト研究は高性能のパソコンを導入したり?
宮澤 いえ、大学入学のときに買ってもらい、主にレポートとか学業用に使っていたパソコンをそのまま使っています。ソフトを使うのは事前研究と振り返り半々でしょうか。男性トップ棋士が使っているような高性能パソコンと違って解析に時間はかかるのですが、まだ私がそのレベルに達していなくて、それほど困ってないです。7年使っているので、そろそろ新しいのを買ってもいいかとは思っています。
アマ時代からネット将棋は指していて、将棋倶楽部24がなくなってしまった今は81Dojoで指しています。普通のユーザーとしてです。
――知らずに宮澤先生と指している強いアマの方がいそうですね。1日の勉強時間はどれくらい?
宮澤 5~6時間くらいでしょうか。うーん、普通の社会人は8時間働くわけだから少ないですね。もっと増やそうと思います!
プレッシャーでうまくいかなかったという経験はあまりない
――プロでもアマでもどんどん強くなっている時期は将棋の勉強は楽しいのかなと思っているのですが、宮澤先生はいかがでしょう。
宮澤 そうですね。勝てて次につながってタイトル挑戦のようなチャンスもめぐってきて、もっと強くなりたい意欲も湧いて好循環という感じです。
――タイトル挑戦は初めての挑戦者決定戦で掴んだものです。男性棋士との初対局でも勝ってチャンスに強いのではないかと思います。気合が空回りしたり、緊張したりしないタイプでしょうか。
宮澤 アマ時代は決勝まで行ければそこでの勝率は高かったので、チャンスに強い面はあるかもしれません。プレッシャーでうまくいかなかったという経験はあまりないです。
今回は、もちろん勝てばタイトル挑戦だという気持ちはあって緊張もしました。女流棋戦の多くはトーナメント戦で、負けてしまったらそのタイトルに挑戦するチャンスは来年までなくなってしまう。そこは挑戦者決定戦でも同じ。だから、どの対局も緊張感を持って臨んでいて、そうすることで、相対的に挑戦者決定戦のときだけ緊張して力が出せなくなったりしないという考え方をしています。




