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現場には9体の焼死体
一方、モンゴル政府は墜落翌日、領空侵犯と墜落を中国側に通報した。現場には焼死体9体が残されており、KGB(ソビエト連邦国家保安委員会)も加わり遺体を収容。林彪のものとされる遺体は、日中戦争時の頭部負傷のカルテと一致したという。
林彪は毛沢東の暗殺クーデターを企て、失敗したため飛行機でソ連への亡命を図ったが、燃料不足のため墜落した──。中国政府の公式見解は一貫している。が、事件には不可解な点が多い。
まず「なぜソ連へ逃げたのか」という疑問だ。当時ソ連は中国にとって最大の敵国だった。林彪や林立果が本気でクーデターを企てていたのなら、国内に潜伏するか南下して抵抗する選択肢もあったはずだ。林彪一家が突然の逃亡にもかかわらず、十分な準備資金や偽造パスポートを所持していたとされる点も怪しい。
さらに、飛行機が意図的に墜落させられた可能性を指摘する声もある。公式には燃料切れとされたが、モンゴル・ソ連合同調査では燃料が完全に切れていた証拠はなく、むしろ緊急着陸の失敗や操縦ミスが原因とされている。
