芸人からジャニーズタレントまで、年々勢力図が変わるバラエティ界。テレビライター・てれびのスキマ氏が特に目立った「2018年の顔」10人を選ぶ。(好評発売中の「週刊文春エンタ!」より)

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 2018年の“顔”といえば、野性爆弾くっきーの白塗り顔だろう。白塗りに塗った顔にメイクを施し、モノマネするというくっきーの顔マネは昨年末辺りから徐々に火がつきはじめ、これをきっかけに一気にブレイク。芸人からは面白さを認められ、愛されていた“芸人’s芸人”の代表格に、ようやく時代が追いついた。

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ポップアイコンとなったくっきー

 永野やハリウッドザコシショウといったカルト芸人がまさかのブレイクを果たすというここ数年のバトンを引き継いだ感がある。くっきーは、この勢いのまま各地で自らの“アート作品”の展示イベントも開催。理解するのが難解な世界観そのままに、いまや、「カワイイ」などと言われるポップアイコンとなった。また、くっきーとともに白塗りメイクをやっていたガリットチュウ福島善成も注目を浴び、白塗りだけでなく元貴乃花親方や船越英一郎モノマネなどでも人気に。思わぬ形でプチブレイクした。

野性爆弾・くっきー

チョコレートプラネットが「IKKO」「和泉元彌」で大ブレイク

 思わぬ形でのブレイクといえばチョコレートプラネットもそうだろう。もともと彼らは職人肌のコント師。『キングオブコント』でも第1回から決勝大会に進出している実力派だ。だが、バラエティ番組での活躍の場は限られていた。ところが、今年、松尾駿によるIKKOモノマネが大ブレイク。長田庄平も和泉元彌モノマネでそれに続き、まったく予想外の形でバラエティ番組に引っ張りだこになっていったのだ。今年も『キングオブコント』決勝に進出。1本目のネタでトップに立ちファイナルに挑むも新鋭ハナコにかわされ3位になってしまうという中途半端な結果に。だが、そうした不本意なことも話題性に変換される勢いを感じさせられた。

チョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿(右)