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キズナアイのプロデューサーが考える「サブスク時代に音楽はどう存在すべきか?」

Yunomiの考えるこれからの音楽レーベルのありかた

Future Bass(フューチャーベース)と呼ばれる最先端の音楽ジャンルを主とした音楽クリエイターとしてキズナアイにも楽曲を提供する傍ら、DJとしても活動するYunomiさん。音楽の先頭をゆく人は、音楽産業の未来をどのように考えているのか?

Yunomiさん

中田ヤスタカさんと「何か一緒に大きいことしたいね」って

――このたび、アソビシステム(きゃりーぱみゅぱみゅらが所属する事務所)に入られたそうですが、サウンドクリエイターとして「移籍」されたのはどうしてなんですか。

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Yunomi 一言で言えば、アソビシステムには中田ヤスタカさんがいるからです。今でこそPerfumeさんやきゃりーぱみゅぱみゅさんの楽曲を手がける「中田ヤスタカ」さんですが、僕にとってはCAPSULEさんが初めての出会いで、2008年のアルバム『MORE! MORE! MORE!』を聴いて以来、憧れの人でした。そんな中田さんと縁ができて「これから何か一緒に大きいことしたいね」という話ができるようになった。それを実現するためには中田さんがいる事務所に“所属”することが一番いいと考えたんです。

――中田さんの音楽に触れるまで、どんな音楽遍歴だったんでしょうか。

Yunomi もともとロックが好きだったんですよ。小6ぐらいから親父のギター、やっすーいやつですけど、それをさわり始めて、中学でエレキを買って、高校でバンド組んでっていう、まあ割と普通の流れだったんですけど……。