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カープ低迷期回想録――“不遇の助っ人”ジミー・ハーストに想いを馳せて

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/09/17
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もうひとりの「不遇の助っ人外国人」

 おっと。そんなことを考えていると、もうひとり「不遇の助っ人外国人」を思い出しましたよ。おそらくハースト以上に無名だと思いますが、皆さん、ジェフ・ボールという選手をご存知でしょうか? 私はご存知です。ボールは巨人にFAした江藤の穴を埋める選手としてカープに入団したのですが、なんというか、いわゆるひとつの、その、まったくスター性が無いというか、身長も178cmほどでそれほど大きいわけではなく、ようするにその、はい。もうぜんぜんダメでした。

 どれくらいダメかというと、オープン戦で1ミリたりとも打たず、ホームランも無く、とにかくパワー不足。一応、開幕ではスタメンに名を飾り6番バッターとして出場したのですが、なんとビックリ、3試合出場しただけで二軍に降格。さらにビックリ、二軍でも打率が伸びず、5月7日に自由契約となってしまったのです。5月と言えば鯉の季節。まさにゴールデンウィークで世の中が盛り上がっているころ。そんな時期に、ボールはまるで役目を終えた鯉のぼりが片付けられるかのような形でチームを去ることになったのです。これほど短命だった助っ人外国人、なかなかいないので覚えておいて損はないでしょう。

 というように、気づけば不遇の時代から「ハズレ助っ人外国人」に話が及ぶ流れになったというか、間違いなくそういう流れなのですが、旧市民球場時代の不遇と言われた時代と比べると、いまはまだ希望があるように思います(急に軌道修正)。今シーズンから入団したピレラは荒さこそ見え隠れするものの、タイプ的には「当たり助っ人外国人」に名を馳せるエディ・ディアスを彷彿とさせる面がありますし、これまた荒さは目立ちますが、メヒアなんてスタイル抜群、打席に立っている姿を見るだけでそのスタイル……構えとかスイングとかそういうことではなく、身体のシルエット。ボディバランスそのものがモデルのように見えます(もはや野球と関係ない)。

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 え~と。結局なにが言いたいかというと、人はヒマになるといろんなことを考えるようになるということです。これを読まれている皆さんも、もちろん最後まで諦めてはいないでしょうが、さすがに優勝は無理ということで、若鯉に期待したり個人タイトルに目を向けたりしているのではないでしょうか。そのついでにというのもアレなのですが、ここ。文春野球コラムペナントレース2020。このコラムは試合と同一カードでコラムの対決が組まれ、文末にある「この記事に一票!」というHITボタンの数で勝敗が決まります。本家の野球に関して我々は応援しかできませんが、ここに関しては皆さん次第。多くの方がHITを増やしてくれれば、本家はダメでも文春カープは優勝できるのです。それも「カープの優勝」のひとつなのです。ちなみに現在、文春ジャイアンツは本家とは打って変わって最下位、文春カープは優勝圏内。しかもその優勝は皆さん次第。ヒマで変なことを考えるのではなく、ポチッと。ボールのアイコンをポチッと押して文春カープを優勝させてください。コラムでもいいから栄冠を与えてください。以上、じつは文春カープの監督を務める私ことガル憎からのお願いでした。

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