「いいですかー、皆さん! テレビの前に居るということは球場に居ないということ! 京セラに来てくださいね!」
「私事ですが今月長女が生まれました! これからは父としても頑張っていきたいと思います!」
「伏見さんに若月、どんなイメージでいつもリードしてるの?って聞かれるとめちゃくちゃ嬉しいです(笑)」
この方、とにかくコメント力がありますねん。インタビューしていても、お立ち台に立ってもおもろさは現役選手の中でトップクラス。
え? 誰?
そう、先日2打席連続ホームランを放った若月健矢捕手ですわ。
月まで届きそうな「若月ロケット」
コロナ隔離明けの出場でいきなり2ホーマー。中嶋監督も「投げ方も打撃も両方とも忘れていたら即交代だったんですが、打つことは忘れてなかったみたい」と巧みないじり方で若月捕手を賞賛していらっしゃいました。
このコメント力だけじゃない、プレーヤーとしても成長も素晴らしい26歳。
試合前に球場に行くと、お客さんが入る前の練習時間帯に中嶋監督が若月捕手を熱血指導している姿をホンマによく見るんです。キャッチング、スローイング、リードの考え方……付きっきりで若月選手に教えていらっしゃる。
「試合に出られない時、出場機会が減っている時にいつも声を掛けてくれる。試合中、ベンチに座って戦況を見つめている時も後ろからピッチャーの良いところの引き出し方など、ボソッと声を掛けてくれます。監督はいつも見てくれているんだなと思い、力になります」(若月選手)
強肩。肩の強さは一級品。
ホークスの甲斐選手の甲斐キャノンに匹敵する矢のような送球を持つ若月捕手。仁藤広報が練習中に若月捕手のスローイングを後ろから撮影していて、その映像を見せてもらうと握り替えの速さ、地を這うような送球、送球したボールの回転の美しさに惚れ惚れして、「月まで届きそうな送球」に見えて“若月ロケット”と私が名付けさせて頂きました。(なお、こちらに関しては実況中に何度使用しても未だに流行っておりません。ほんまにすんません。精進あるのみでございます)