怒っていた。ますだおかだの増田英彦が闘争心をむき出しにする。
「もうケンカしに行ってますよ、あそこに。センターマイクの前に。めっちゃくちゃ怒ってましたね」
2001年12月25日。ようやく開催にこぎつけたM-1グランプリ決勝は、「漫才番組ではなく、格闘技」だと語った大会委員長、島田紳助の目論見通り、若手漫才師たちの激情の溶鉱炉と化していた。
ますだおかだは8番目に登場した。そして増田は冒頭、肩をいからせながら言った。
「松竹芸能のますだおかだです!」
気分はさながら「道場破り」だった。
「初めて言いましたね、『松竹芸能の』なんて。それまでは極力、隠してきたことなんで。はははは」
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source : 週刊文春 2021年12月16日号