1月16日、第160回芥川龍之介賞(日本文学振興会主催)の選考会が東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、上田岳弘さん(39歳)の「ニムロッド」(群像12月号)と町屋良平さん(35歳)の「1R(いちらうんど)1分34秒」(新潮11月号)が選ばれた。上田さんは3回目、町屋さんは2回目のノミネートでの受賞となった。

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《上田岳弘さんプロフィール》
 1979年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、法人向けソリューションメーカーの立ち上げに参画し、現在同社で役員を務める。2013年「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞してデビュー。15年「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞を受賞。16年、GRANTA Best of Young Japanese Novelistsに選出。18年『塔と重力』で第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

《町屋良平さんプロフィール》
 1983年生まれ。埼玉県立越ヶ谷高校卒。2016年「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞。同年、同作を収録した『青が破れる』でデビュー。

「ニムロッド」は群像12月号、「1R1分34秒」は新潮11月号に掲載された ©文藝春秋