2015年から始まった『さんまのお笑い向上委員会』で司会・明石家さんまのアシスタントを務める久代アナ。芸人同士のアドリブ合戦が続く同番組の進行は難しそうだが、そこにはさんまの温かいサポートがあるのだと話してくれた。(全3回の2回目 #1、#3も公開中)
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「久代、こういうの好きやろ」と振ってくれるさんまさん
―― 『さんまのお笑い向上委員会』で共演されている明石家さんまさんはどんな印象ですか?
久代 いつも全力疾走されていらっしゃって。『向上委員会』が始まったばかりのときに、あの空間で立っているだけでも、皆さんのエネルギーに圧倒されてしまって。すごく面白くて、楽しいんですけど、顔がこわばっていたり緊張したりして、無表情になっていたんです。
そしたら、さんまさんが「ほんまに面白いと思ったときだけ、笑えばええねん」と言ってくださって。
さんまさんって、番組でずっと私に背を向けているようで、どうやって見ているのか分からないんですけど、ずっと私のこと見ているんですよ。私がどこで笑っているかとか、全部把握されていて。「こういうの、久代、好きやんな」みたいな感じで振ってくださったりするんです。「いつ、把握していたんだろう」「私は、さんまさんの背中しか見てないのに」って不思議で。
“バラエティの女王”西山喜久恵さんに相談
―― バラエティー番組ならではの難しさもありますか?
久代 フジテレビのアナウンサーってバラエティでやりきる、振り切るというのが、他局に比べて特化している感じを私は持っていたので。でも、そのやりきるということができなくて。けっこうシャイな性格で。
そうやって悩んでいたのを、“バラエティの女王”西山喜久恵さんに相談したことがあって。キクさんは振り切れる、神様みたいな存在なんです。それで相談したら「だけど久代が振り切ったら、逆にちょっと違和感あるよ」と言われて。「久代は、その迷いながらやらされている感じというのがまた面白いし、すべてやりきるだけが正解じゃなくて、久代は久代なりのやり方でいいんじゃない?」と言ってくださって。それもすごく嬉しかったですね。