テレビで見たフリして芸人のネタを真似していた
―― クラスではどういう立ち位置でしたか。
久代 けっこうみんなを率いるほうのタイプでした。話の中心にいたいのに、テレビの話になると参加できないのがすごく嫌で、最初のほうは芸人さんのネタを見ているフリをして。芸人さん本人ではなくて、友だちがやっているのを覚えて真似してましたね。
―― たとえば、どんなものですか。
久代 ホントに元ネタを見たことがないので、あっているか分からないんですけど。『ココリコミラクルタイプ』でマネキンとマネキンがしゃべっているネタが、どうやらあるらしい、と。「マイキー、何とかかんとかじゃないか」みたいな。独特のしゃべり方があって、それでみんな話しているんですよ。見たことないけど、私もそれと同じようにしゃべって。こんな感じなんだろうなあって、合わせて、合わせて、生きていました(笑)。どうしても話に入りたくて。
―― アニメとかも見られなかった?
久代 はい。アニメも見させてもらえなくて、朝のニュース、情報番組だけ。あとはあまり見た記憶がなくて。その反動で大学生、社会人になってからものすごく見るようになりました。
男子ばかりのロックバンドでドラムを叩いていました
―― 学生の頃はバンドをやられていたと聞きました。
久代 高校、大学でやっていました。女子高だったので、女子だけのいわゆるギャルバン。大学生のときはその反動でというか、女性があまり好まないようなハードなロック、パンクみたいな曲をどうしてもやりたかったんです。そういうバンドを組もうとしたら必然的にメンバーが男子になってしまって、私以外メンバーが全員男子のロックバンドを組んでドラムをやってました。
―― 女性一人で、しかもドラム。
久代 そうなんです。ちょっと不思議なフォーメーションで。