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2019/02/12

genre : ニュース, 政治

進次郎世代との差は「経験の違い」

©原田達夫/文藝春秋

――厚労省分割論の急先鋒の一人が小泉進次郎さんです。父は小泉純一郎さん。橋本龍太郎さんと総裁選を二度も闘った因縁のライバルであり、2人が歩んできた政治遍歴も対照的でした。昨年の自民党総裁選では、進次郎さんが洞ヶ峠を決め込んで党内外の失望を買った一方、橋本さんはブログで石破支持を堂々と表明。同じ「総理の息子」でも対応が分かれました。

橋本 進次郎先生が初当選した2009年以降の世代と、その前に初当選した世代の違いなのかもしれません。私は初当選が2005年で、「小泉チルドレン」として議員になってから、一期生の3年10か月の間に総裁選が3回もあったんです。初当選して1年後に小泉総理が退任されて、安倍晋三さん、福田康夫さん、麻生太郎さんと3人も総理が替わった。

 特に麻生さんが勝った2008年の総裁選では、私は、敗れた石破茂さんの推薦人に名を連ね、全国で街頭演説した際には「かばん持ち」をした経験があります。我々の初当選同期の多くは進次郎先生の世代と違って、一期生の頃から総裁選の各陣営に深くかかわった経験があるから、誰がどう動くか、誰からどういう連絡が入るか、いつどんな決断をすべきか、党員とどう向き合うべきか――など、肌でわかっているわけですよ。だけど、進次郎先生より若い世代は、谷垣さん、安倍さんでずーっと来ている。ガッツリ戦う総裁選の数は、我々の方が多く知っています。経験の違いだと思います。

同じく「総理の息子」である小泉進次郎氏 ©文藝春秋

――父親どうしがライバルだったこともあって、進次郎さんの存在を意識することはありますか。橋本さんは、党の厚生労働部会長の「前任者」でもありますよね。

橋本 彼のほうがカッコいいということは、ちょっとひがんでいますけど(苦笑)。それはさておき、同期が83人もいた我々と違って、彼の同期は4人しかいなくて、初当選でいきなりエース扱い。それはつらかったと思いますよ。私は小泉チルドレンの一人に過ぎなかったから、むしろ気楽に過ごせた。それはありがたいことで、人事は自分で選べるものではありませんが、私の場合は一貫して厚生労働をやらせてもらっている。