カメルーン生まれ日本育ちの星野さん。ユニークな生い立ちをユーモアたっぷりに漫画化した『まんが アフリカ少年が日本で育った結果』(毎日新聞出版)を昨年上梓し話題になったが、その続編『アフリカ少年が~ファミリー編』が好評発売中だ。
「4歳から関西で育って、20代前半にバーの店長をやってました。お客さんを喜ばせるため、漫画に描いたような、カメルーン人のおかんのことや、日本人の黒人をめぐる勘違いなどを面白おかしく話してました。関西やしね(笑)」
絵は、保育園で日本語がわからず、他の園児とコミュニケーションをとるために描き始めたのが最初だそう。
「心の師匠は鳥山明さん。アフリカっぽく原色が多い絵だって言われるんですけど、いや、パソコンでドラッグして色つけとるだけやしね(笑)」
明るい色を選択することが多いとしたら、メンタリティの問題だと星野さんは言う。
「差別も少しはあったけど、友達にも恵まれました。僕の世界は明るいんです。漫画を読んで『目から鱗』とか、『自分の知らないことを知れた』と言われるのが一番嬉しい。アフリカ系日本人はこう思うよっていうのをエンタメとして笑って欲しい。世界の理解の窓を開くのは、笑いとエンタメだと思うので」