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特集私が令和に語り継ぎたい「平成の名言」

2019/04/27

「朝ドラ」の復活と、あの名作の誕生

 そして、平成のドラマシーンで忘れてならないのが「朝ドラの復権」。

 NHKは2010年(平成22年)に放送された『ゲゲゲの女房』より、それまで朝8時15分スタートだった朝ドラを15分早めて朝8時からの放送開始に変更。

 この放送時間の前倒しが起爆剤となり、2000年代に一時期視聴率が落ち込んだ朝ドラが再び盛り上がります。『ゲゲゲの女房』(2010年)、『おひさま』(2011年)で次第に視聴者を呼び戻し、『カーネーション』(2011年)、『梅ちゃん先生』(2012年)で朝ドラ熱が固定化。

 その熱を受け、抜群のタイミングで誕生したのが『あまちゃん』(2013年)です。

2013年(平成25年)の流行語大賞にもなった「じぇじぇじぇ」 ©文藝春秋

 長らく中高年の主婦層がメインターゲットだった朝ドラに男性を含む若い視聴者を呼び込んだ『あまちゃん』。SNSの拡がりと相まって、この頃から視聴後の感想をツイッターでつぶやく人が増え、朝ドラの考察記事がネットで多く見られるようにもなりました。

グレた少女に小泉今日子が放った名ゼリフが忘れられない

 朝ドラの方向性を変えたと言っても過言ではない『あまちゃん』ですが、名ゼリフとして一番に挙がるのが、2013年(平成25年)の流行語大賞にもなった「じぇじぇじぇ」。主人公・アキ(能年玲奈)が暮らす岩手県・北三陸の袖が浜周辺で使われているこの言葉はドラマ内でも多用されています。

 ただ『あまちゃん』オンエア当時、「じぇじぇじぇ」を実際に使っている人は周囲にいなかった気も。個人的には漁協の事務・花巻さん(伊勢志摩)がフレディ・マーキューリーのコスプレでつぶやく「わかるヤツだけわかればいい」や元スケバン、アキの母・春子(小泉今日子)がグレてしまったユイ(橋本愛)に語る「ナポリタンはアバズレの食いもんだよ」をプッシュしたいところ。

主人公・アキの母・春子を演じた小泉今日子 ©文藝春秋