10日連続のゴールデンウィーク。海外へ国内へと旅行に出かける人も多い。一方、自分の場合、お得意さんから「休み中にやっといてね……」といわれて、風薫る五月晴れの日に悶々と原稿を書いていたような記憶のほうが圧倒的に多い。
そんな人それぞれのゴールデンウィークだが、今年は立ち食いそばファンにはたまらない企画が、日暮里の「一由そば」と駒込の「一〇そば」でひっそりと行われている。
ゴールデンウィーク期間中、「一由そば」ではあの伝説の「ゲソバーガー」(400円)が復活。「一〇そば」では人気メニューの「GTO」を使った「GTOバーガー」(400円)が発売されている。
そば屋の斬新すぎるハンバーガーとは?
「ゲソバーガー」は2、3年前に一度登場したメニュー。「一由そば」で一番人気の「ゲソ天」(110円)をバンズにはさんで、レタス、紅ショウガ、マヨネーズで味付けしたもの。当時は斬新すぎるメニューとして話題になった。復活のリクエストが多かったそうだ。
「ゲソバーガー」は以前食べたことがあって、そういうと怒られそうだが、「一由そばっぽくない洗練された味」なので大変驚いた記憶がある。「ゲソ天」にケチャップやマスタード、マヨネーズ、レタスそして紅ショウガが全く違和感なくマッチしている。バンズもかなり高級なものでしっとりしていてなかなかよい。今年の「ゲソバーガー」も以前と同じ仕様だというので、これは仕事を置いてでも食べに行かねばならない。
ゲソ・トリ・紅しょうがの天ぷらバーガー
「GTOバーガー」は「一〇そば」で人気のてんぷら「GTO」を「ゲソバーガー」と同じ具材でバンズにはさんだバーガーである。「GTO」はゲソ(G)に、鶏挽肉(T)、紅ショウガを入れてボールのように丸く(O)して揚げた天ぷらのこと。ゲソの旨さと紅ショウガの味を鶏ひき肉がまとめたような大きめの肉団子的天ぷらで、少し大人の味。バーガーにするときは、少し押して扁平にしてバンズにはさむそうだ。これもなかなかうまいと好評なようだ。
いずれも、数量の上限などはあるようだが、ゴールデンウィーク中はそれほど混雑しないので「大丈夫でしょう」とのことである。万が一、売り切れていた場合でも「ゲソ天」や「GTO」はテイクアウトできるので、自作可能である。