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「一般ランナーに混じって皇居の周りを走っています」
――やっぱり学校というのは厳しいのですか。警察学校の厳しさはときどきテレビの密着特集などで拝見します。
青木さん 厳しかったですね(笑)。特に大変なのは時間なんです。起床時間から集合時間まですべてきっちり決まっていますから、そこが大変。ゆっくり食事をしていたら風呂の時間がなくなるから急いで食べて、とか。「風呂はいるのめんどくさいから後にしようかな」というわけにはいかない。あと着替えも多いんですよ。1日に何回も制服から作業着、柔道着とか着替えないといけないので。
――でも青木さんは野球部出身ですから、体力面では問題なかったのではないですか?
青木さん いや、そう思われるかもしれないんですけど、体がでかいので走るのが遅いんですよ。皇居の周りを走ってタイムを測る機会が定期的にありまして、タイムを測れば順位が出るじゃないですか。それがちょっと嫌でした(笑)。
――皇居の周りを走るって、一般のランナーみたいなことをみなさんもやっているんですか?
青木さん もちろんです。今も時間を見つけて走るようにしています。一般のランナーに混じって必死に走っていますよ(笑)。あと休日には逮捕術の稽古も。逮捕術は徒手と警棒で戦ったりする実践的な警察ならではの武術というのでしょうか。柔剣道だったら皇宮警察に入る前からの有段者とかにはかなわないですけど、逮捕術だったらなんとか対抗できるかなと思って。基本的には24時間の泊まり勤務が明けた昼間を訓練に当てることも多いですね。