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正しい努力をしても「頑張ってアプローチしてくる札束」扱い

 別に「結婚だけが人生ではなく、幸せになるには結婚しなければならないわけではない」と私は思います。だからこそ、結婚願望があるのならば女性に受け入れられるための正しい努力をしたほうが成功率が上がるんじゃないの、と申し上げるわけです。逆に、もう生涯独り身でもいいから仲間とワイワイ楽しみながら現世の露と消えるまで人生を謳歌したいというならそれはそれで本人の決断だから優先されるわけです。ところが、実際には30代後半は独身貴族を謳歌していた馬鹿どもが50歳ぐらいになってにわかに病気がちになり、誰も看病してくれないベッドで鬱々としながら「俺はこのまま死んでいくのかな」とFacebookで孤独な嘆きを書いてるのを読んで「お前、正気か。しっかりしろ」と言いたくなるのもまた人情でしょうか。

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 ただ、パートナーに恵まれないことについて「いまのまま、俺を受け入れてくれる若い女がこの世のどこかにいるはずだ」と信じたまま結果を出せず中年まで差し掛かる婚活者を見ていると、どんなにスペックが高くても、また正しい努力をしていても、その若い女性から見れば「若作りしているおっさん」とか「頑張ってアプローチしてくる札束」ぐらいにしか見えていないのではないかと思うのです。60歳近くになると後妻業の皆さんがやってくることもあるようですが、それだってある程度金持ちでなければやってきません。所得が低く貯金もない、病気持ちだ、親の介護をしているなどなど、女性からすれば「こんな男と一緒になりたくない」というハードルは沢山あるでしょう。あくまで結婚するという面において、スーパーで30%引き、半額というシールを貼られても売れない商品に自分はなっている、という理解をどこまでしているのか、売れるための正しい努力をしているのか、というのは、いい歳して結婚願望を平気で口に出す同年代以上の人たちに共通して現れる問題じゃないかと感じます。もちろん見た目がブサメンだ、不潔だ、太ってる、ハゲが嫌い、服のセンスがないなどなど、外見の問題もあるでしょうし、人の話を聞かない、変な趣味を持ってる、ハゲが嫌い、話し方がキモい、ハゲが嫌いなどなどいろいろ内面を思わせるものもあるでしょう。

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 それでも、男は若い女性を求めるのです。いくらキモくても、貧乏でも、趣味が変でも。そういうこだわりを捨てない限り、いくら清潔にしていてもおっさんはおっさんであり、若い女性からは本来恋愛の対象外で、カネがあれば中年でもいいと寄ってくる女性は地雷なのだということも含めて、結婚とおっさんの関係はもっと広く問題提起されていいと思います。いつか、いつかは良い人が現れるはずだ、という甘い幻想から抜け出すことの大事さもさることながら。