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「人前で手をつながない」天皇と雅子さまが“初めて”カメラの前で手を触れ合わせた日

ベテラン皇室カメラマン・河崎文雄さんの秘蔵写真で振り返るおふたりの26年

2019/06/09

source : 文藝春秋

genre : ニュース, 社会

天皇が愛子さまをベビーキャリーでおんぶされて

2002年、愛子さまと那須の沼原湿原にて ©河崎文雄

 このとき、陛下がベビーキャリーで愛子さまをおんぶされたのも話題になりました。実は、私が男性皇族がベビーキャリーを使っているのを見たのは初めてではありません。1度目は「ヒゲの殿下」の愛称で知られる寬仁さまです。軽井沢の別荘で、長女の彬子さまをベビーキャリーでおぶわれていました。陛下がどのようにベビーキャリーを知ったかは分かりませんが、散策に便利だと思われて、お使いになられたのでしょう。

©河崎文雄

雅子さまが声を出して飛びきりの笑顔を見せた日

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 雅子さまの飛びきりの笑顔を撮影できたのは、2003年4月に全国「みどりの愛護」のつどいで兵庫県の淡路島を訪問されたときでした。メイン会場で式典が開かれている間、私は地元の名産品などを展示する別会場にいました。女性週刊誌のカメラマンはお人柄が伝わるショットを狙うので、式典などは撮らないこともあります。