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秘伝!「性欲は強弱ではない」今すぐできる体質別の改善術――ヒトは何歳までセックスできるのか?

中国医学の秘伝「あなたの精力を高める食べ物」

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どんぶり一杯のプロテインをがぶ飲み、から突然のEDに。

 サンプラザ中野くん(「サンプラザ中野」から改名・51)といえば、「爆風スランプ」時代のエネルギッシュなパフォーマンスからがっしりとした体型のような印象を残しているが、目の前に現れた彼は、意外なくらいほっそりとした体型であった。

「30代に入った頃は、イケイケの時があったんですよ」と、彼は笑う。

 イケイケとは、『Runner』が大ヒットしている爆風スランプ絶頂期のことかと思ったら、彼はこう笑った。

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「イケイケって、勃起のことですよ。やっぱり人間はダメになる寸前が一番盛り上がるんでしょうね。電球が切れる直前に明るくなるみたいな、風前の灯火のイケイケ。その直後にガクッと落ち込み、体全体が異常になっていきました」

 30代前半で、彼はEDになったという。

 実は、サンプラザ中野くんは、かつてテレビで見せていた姿が本来の体型ではない。彼の家系は痩せ形で、デビュー当時の体重は58キロ。3歳の時に小児麻痺になり、痩せた体型が「頼りなげ」と見られるのがコンプレックスだったことから、「シュワルツェネッガーのようにマッチョになりたい」という願望があった。

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「焼き肉をよく食べて、甘いものもたくさん摂取して、そして、日々、どんぶり一杯のプロテインをがぶ飲みしていました。筋肉を増やそうと筋トレもやっていたんですよ」

 体重は80キロを超え、「イケイケ」時代が到来した。ところが、精力絶倫は恐ろしい展開を見せる。

「125歳まで生きて、125歳までセックスするぞ!」

「おそらく高脂血症や動脈硬化の状態になっていたと思いますが、最初に自覚したのは精神面の影響でした。イライラが募り、集中力がなくなる。勃起力もなくなるし、仕事をやる気がしなくなり、鬱病に近い状態になりました。丁度、男性の更年期障害という言葉が出始めた頃で、そうなのかなと思って勉強をし始めたら、低血糖症に行き当たったのです」

 低血糖症は、もともと糖尿病など糖の耐性の弱い体質の人や、不規則な食生活をとる人に起こりやすい。

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 血糖値が正常でなくなることから、インスリンが過剰分泌されて、キレやすく攻撃的になったり、無気力をもたらす症状である。アメリカの刑務所収容者の、80~85%が食生活からくる低血糖症という報告があり、米議会で論議されたことがある。

 サンプラザ中野くんが続ける。

「あまりに辛い状態だったので、食生活から改善を始めて、体重を落としていきました。すると、気分もだんだんと良くなって、体型と体重は高校時代に戻りました。これがすごく楽で、V字回復ですよ」

 その後、彼はベジタリアンになり、玄米中心の生活に切り替えた。今では朝勃ちをするようになり、「125歳まで生きて、125歳までセックスするぞ!」と元気だ。

 では、彼は東洋医学でいうと、そもそもどの体質だったのだろうか。