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「舌で体の“水”を見る」東洋医学でわかる体質改善

 体質の分類について、前出の山岡氏が解説する。

「東洋医学では、人間の体は3つでできていると言われています。気、血(けつ)、津液(しんえき=水)です。五臓という体の機能の概念の中で、気・血・水が多いか少ないかで体質が決まります。例えば、気が多すぎて、気の巡りが滞っている体質を“気滞”といい、逆に気が不足している体質を“気虚”と言います」

 漢方医にかかると、まず舌を見られて、手首の脈診、腹を触られる。私はよく漢方医から「なぜ、きちんと睡眠をとらないんですか」と言い当てられることが多く、なぜ舌や脈でわかるのか不思議だったが、山岡氏はこう話す。

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「舌は体の“水”を見ています。消化器系です。水が少ないと、舌に割れ目があったり、厚みが薄く、小さくなっている。脈は循環器系です。気を見ている。腹診は日本で独自に発展したもので、生ものを食べることが多い日本人の水のたまりを診ている。胃腸です。

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 人間の体の25%は、DNAから形成されていますが、残りの75%は食生活でつくられる後天的なものなのです」

「どこに何が足りないのか?」8つからみるあなたの体質

 つまり、どこに何が足りないかがわかれば、体質の改善ができる。それでは、8つの体質を見ていこう。

「気虚」 気が不足していることから疲れやすく、息切れ、倦怠感、多汗症で風邪を引きやすい。

「血虚」 血の量や機能が不足している。顔色が白く、肌がかさかさしていたり、不眠、目眩も特徴である。

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「陰虚」 水の不足から、体に潤いが足りない。痩せている人に多いのが特徴で、寝汗をかいたり、ほてりやのぼせがある。

「陽虚」 正常な体温を保つ「陽気」が不足している。顔が青白くむくみがちで、手足が冷たいという特徴がある。

 以上が「足りない」4つの体質である。次に「滞り」のある体質を見よう。