「気滞」 気の流れが滞る。自律神経の働きと同じで、イライラしたり落ち込みやすくなるなど、精神的に不安定になる。
「瘀血(おけつ)」 血の巡りが悪いため、便が黒く、目の下のクマやシミ・ソバカスが多い。
「痰湿(たんしつ)」 水が滞っているため、代謝に問題がある。ぽっちゃりした体型で、余分な老廃物や脂肪分が溜まっている。
これらの「滞り」とは別に、「陽盛」という体質がある。これは、体内の熱エネルギーが過剰で、赤ら顔、声が高い、暑がりで、充血といった特徴がある。
サンプラザ中野くんの場合、「陰虚」だったと思われる。山岡氏に聞こう。
体質改善を間違えれば精子を殺してしまうこともある
「陰虚は痩せ形で水が足りないのだから、太りたかったら最初は水を飲むことから始めた方が良かった。
裏中でいうと、陰虚の人は射精すると、ピュッと飛ぶ人が多い。1回の精液量の平均は2ミリリットルですが、陰虚は精子の量はふつうの人と同じでも、液体の量が少ない。太った陽虚の人は平均より液体量が多いから、ダラッとして飛ばない。
陰虚の人は興奮が強いため、一度セックスをすると興奮して何度もしたくなる。男女とも陰虚の組み合わせだと激しすぎますね。男性の陰虚は勃起はしても、精巣はオーバーヒート状態になり、つくるものをつくっていないから熱だけを帯びている。これはEDの原因にもなります」
逆に、陽虚の人は性欲は旺盛でも、1回の性交で眠くなって熟睡する場合が多いという。
体質が違えば、精力をつける方法も変わってくる。
「痩せて水が足りない陰虚の人は、唐辛子など辛いものは食べない方がいい。辛いものは汗腺から汗が出て熱を防ぐのですが、日本人は熱帯地方の人に比べて汗腺が少ない。だから熱中症になりやすいのですが、陰虚の人はただでさえ水が少ないので辛いものを食べればさらに水が不足してオーバーヒートを起こすし、興奮して余計に何度も性交をしたがってしまう。熱で精子を殺してしまうことになるのです」
(後編へ続く)
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