就職活動に関するクイズです。答えをお考えください。
Q. 昨年10月に経団連が発表した「就活ルール廃止」。現大学4年生、あるいは大学3年生、どちらから適用されている?
(注:「就活ルール」とは、経団連が主導した、大学3年の3月1日採用活動解禁→大学4年の6月1日内定出しの採用スケジュールのこと)
「インターン合説」におしかける大学3年生
正解を記す前に、最新の就活事情を紹介させてほしい。私、福島直樹は就職コンサルタントとして、長年、学生の就職支援に携わってきたが、今年の大学3年生は、例年以上に積極的に就活に取り組んでいる印象だ。
現在、全国で3年生向けインターンシップ合同企業説明会(インターン合説)が実施されており、多くの学生が詰めかけているのだ。
「たくさんの学生が来てくれて助かってます。昨年以上に盛況ですね。就活ルール廃止で危機感を抱いたのかもしれませんね」
先日会った、ある業界関係者は笑顔でこのように語っていた。他社の合説でも同様の話を聞く。
ちなみにインターン合説とは、夏にインターンを実施する企業と、主に3年生が参加し、それぞれの企業ブースでインターン概要などを説明するイベントだ。就職情報誌などの企業が主催し、大学3年の6月1日が解禁日とされている。
ここからわかることは、現在の就活は、実質的に卒業のほぼ2年前に始まるということだ。
「東京五輪があるから、私たちの就活は早期化しますよね?」
就活は学生優位の売り手市場と言われて久しいが、実は現3年生から風向きが変わった印象がある。
「就活ルールが廃止されると、どうなるかわからず、不安です」
「東京オリンピックがあるから、私たちの就活はより早期化しますよね」
「インターンから青田買いされるためには、どうすればいいのですか?」
私は何人もの学生から、このような質問をされている。つまり昨年までの学生(現4年生)に多かった「危機感のない楽勝な雰囲気」が3年生からは感じられないのだ。
また大学内で実施される3年生向け就職ガイダンスも、例年以上に出席率が良いという話を複数の大学から聞く。
このように学生の意識は徐々に変わりつつある。要因の一つは、もちろん就活ルール廃止だ。経団連の廃止決定後は、政府が従来のスケジュール遵守を企業、団体に要請しているが罰則はない。また私の感触では、多くの3年生はこの政府の動き自体を知らないようだ。
ではクイズの答え合せをしたい。