どうしても外せない用事があり、乳幼児を置いて海外漫遊の弾丸出張をしておりました。
お声がかかるというのはありがたいことなのですが、もういい歳になって、なんでこんな強行軍みたいな出張してるんだろうと、安請け合いしてしまう自分の判断の軽率さには毎度悔いが残ります。
また、12年ぶりぐらいにマンハッタン島に足を向けました。「来ない?」とかお声でもかからない限り、行く機会もそうそうないのよね。ああ、美しい摩天楼だなあとか、異国情緒といってもニューヨークは独特だなあと感じ入るところが大でありまして、たいした時間も滞在できてないのに観光客気分でだいたい観て回った気分になるんですよね。
わざわざ海外に来てまで日本をDISるイケてない日本人
せっかくなのでセレブ感を満喫するパーテーとか参加して、適当に話を合わせているだけで日本から来客があったと物珍しく見世物状態になるのは致し方のないことなのでしょうか。それもこれも、アメリカが一時期の米中蜜月が嘘のように中国敵視政策を前面に打ち出したことで、相対的に日本人はやっぱりいいよねって話になっているだけで、別に日本人が最近急に優れたり、良くなったわけではありません。日本人として歓迎されるのは嬉しいけど、そこは偉くなったと錯覚しちゃいけないところだと思うんですよね。
でも、アメリカの財界層や知識人層のいまさら感もある日本への再評価の流れを肌で感じると、日本の先人たちが彼らとの信頼関係を根底のところで握り合ってきたのだなあとか、民主主義や人権、資本主義、法治の精神といった、問題ありつつも根幹のところは共有して戦後を歩み続けてきたのだなあと思うわけであります。ある意味で、いままでの頑張ってきた日本人が築いてきた遺産のうえで、いまの日本人はのほほんとできるということは自覚して良いと思います。
んが、昔もいまも変わらないのは、イケてない日本人が日本で踏ん張り切れなくて、「自分探し」を公言しながら海外に住み着いているという残念な部分であります。YOUは何しに海外へ。欧米コンプレックスなのかコミュニケーションに障害をお持ちなのかは分かりませんが、わざわざ海外に来てまで日本をDISり、いかに日本がイケてないかを力説する人たちをよく見るんですよ。
いや、別に日本のすべてが優れてて日本バンザイって言いたいわけじゃないけど、外国人を前にして日本の政治がいかにダメかとか、日本の経営者がクズであるかとかわざわざ言う必要なくない?