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10年後には消滅か 指を切り落とす「ダニ族」が悩む「後継者問題」

インドネシアの部族を訪ねてみた

2019/06/30

genre : ライフ, , 国際

 全日本裸族連合の皆様、肌寒い梅雨も終盤にさしかかり待ちに待った裸族ベストシーズンが始まろうとしていますね。帰宅直後に服を脱ぎ捨て、風呂上がりにまっぱで扇風機の風を浴びて火照った体を冷やしつつ、キンキンに冷えた麦茶をガブ飲みし、そのまま布団にゴロン。ふぁ~至福。

 といったように、私たちは日頃から「裸族」という言葉を違和感なく使っているが、それは自宅でのみ裸で暮らすことを意味する。日本国内で「生涯を裸や裸に近い格好で暮らす」という本来の意味を実践することは、全裸連が許しても刑法175条は許してくれない。ところが世界には裸で生活することが許される国がある。その一つがインドネシアだ。

 インドネシア東端ニューギニア島の内陸に位置するワメナに、身に纏うものはひょうたんで作られたコテカ(ペニスケース)のみ、ほぼ裸で暮らす原住民ダニ族がいる。ダニ族は1938年にアメリカ人探検家アーチボルトに発見されるまで外界との接触がなく、近年まで石器時代のような生活を送っていたそうだ。パプアニューギニアを訪れた1年後、ダニ族に親近感を覚えずにはいられない裸族の私はワメナへ向かった。

ダニ族から購入した様々なサイズのコテカ。土産用なので装飾が施されているが、実際にダニ族が装着しているのは装飾のないシンプルなもの。

ワメナ空港でダニ族発見

 日本からワメナに行く場合、ジャカルタもしくはバリからインドネシアに入国し、そこから国内線でジャヤプラへ、更にジャヤプラからワメナへと飛ぶのが一般的なルートとなる。ジャヤプラ~ワメナ間のフライトは悪天候で遅延が発生しやすいので、余裕を持ったスケジュールを組むといい。

 ガイドブックにもそう書いてあるのに、少ない有休で旅をしたいがために先達の教えを無視してギリギリのスケジュールでフライトを買うと、悪天候による遅延で乗継フライトを逃して19,000円の勉強代を支払う羽目になるから、渡航を計画されている方は本当に気を付けたほうがいい。思い出すたび胃が痛い。

 ダニ族の村へのアクセスはホテルで確認しようと思いながら、日に数本しか便がないとは思えないほど立派なワメナ空港の到着ゲートを出たところ、村に行く前にあっけなくダニ族発見。パプアニューギニアでは部族に会うためにあんなに大枚叩いたってのに、こちらはいつでも会える部族WMN48といったところか。

ワメナ空港でお土産のコテカを売るために観光客を待ち構えているダニ族。