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「胸元のファンタジスタ」雅子さま ご成婚前の「スカーフ」報道と国民との“距離感”を思い出す

2019/07/16
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26年前の「胸元に光る雅子さん流スカーフ術12」

 雅子さんとスカーフの始まりはいつだったろうか、と当時の女性週刊誌をチェックしてみた。「女性セブン」が93年2月25日号で「胸元に光る雅子さん流スカーフ術12」という記事を掲載している。令和になり「胸元のファンタジスタ」を載せた同誌は、26年前も「胸元」をキーワードにしていた。ブレないセブン。

 2月25日号のグラビアは、皇太子さま(当時)とのデートに行く雅子さんにフォーカス。「皇太子さま(32)と小和田雅子さん(29)がフィアンセになられて3週間。デートの間隔が近くなってます」という文章と共に、小和田邸を出る雅子さんの写真を並べた。

1993年1月31日、東宮仮御所へ向かうため自宅を出る小和田雅子さん ©共同通信社

「スタンドカラーのコートはドイツのJOBIS(ヨビス)のもので、バッグと靴は紺でまとめて」と解説された写真の隣には、同じコート姿の雅子さん。「何日かおいてのデート。上のボタンをはずして春らしい花柄のスカーフをアスコット風に結んでいます」。

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 この号が好評だったのだろう、3月18日号で「大好評第2弾 雅子さんスカーフ色使い結び方を全図解!」という記事を載せ、4月8日号には「雅子さんの『カチューシャ』『バレッタ』を素敵解明!」。「大好評第4弾」とあった。

 4月12日には「納采の儀」が開かれ、雅子さんは振袖姿だった。3月12日からはお妃教育が始まっていて、その時に持つことの多かった大振りのバッグが「パロマ・ピカソ」というブランドだということが話題になったりもしていた。

1993年4月27日、「お妃教育」最終日を迎えた小和田雅子さん ©JMPA