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 これって、たぶん購買者の中に「オカモト」の商品はこんな感じ、「サガミ」の商品はこんな感じ……とイメージがあるから可能なデザインなんだと思うんです。

――顧客からの認知度が高いから、すっきりしたデザインに。

ハヤカワ 逆に言うと、生理用品は購買者によるブランドや商品名の認知が低いはずです。どの会社の商品もレベルが高いので、いい意味で大差がないんだと思います。だから、お客さんはパッケージの表記を頼りに買っている。

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賛成論も反対論も出るのは当然

――それは納得です。そうしたことを踏まえつつも、生理用品業界最大手のユニ・チャームによる、生理用品購入時に隠す必要性を感じさせないパッケージデザインを開発する「#NoBagForMe」というプロジェクトにも参画していますね。

ハヤカワ はい。今のパッケージも合理性はあるのですが、これから若い世代が店頭だけではなく、ECでも生理用品を購入するようになるのでは、と考えると、従来のものと違うデザインも可能になってくると思います。

 

――SNSで賛否両論があったと伺いました。

ハヤカワ 「生理用品は隠すものでしょう」と違和感を示す意見も見ましたし、「生理用品を購入する際についてくる、紙袋をなくそうという運動である」と、そもそもの趣旨を誤解されるケースもありました。

 でも、こうしたリアクションがあるのは自然なことだと思っています。というのも、なにかアクションがあるときって、賛成論も、反対論も、両論出てくるはずじゃないですか。今回は、これまであまり議論されてこなかった事柄だから、反発もそれだけ強いように見えたのかな、と。

個々人に合ったタイミングで生理について知れるといい

――「illuminate」の次の動きはなんですか。

ハヤカワ 今、クラウドファンディングで資金を集めて、ECサイトを整備中です。ただのECサイトではなく、生理や性についての教育を提供できるようなサイトにしていきたい。生理について義務教育で習うのは、せいぜい1回か2回くらいです。でも、それよりも生理が早く来る人、だいぶ遅れて来る人など、タイミングはさまざまなのだから、個々人に合ったタイミングで生理について知れる機会があってもいいですよね。

 また、長期的には生理のトラッキング(記録用)アプリも作りたいです。すでに充実してはいるのですが、既存のアプリは妊活をしたいユーザーを想定したものが多いんですよ。