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カミングアウトも“汚部屋脱出“の延長だった――勝間和代が語る「自分の人生を取り戻す」方法

カミングアウトも“汚部屋脱出“の延長だった――勝間和代が語る「自分の人生を取り戻す」方法

『2週間で人生を取り戻す!  勝間式 汚部屋脱出プログラム』#2

2019/08/06
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カミングアウトも汚部屋脱出プログラムの延長だった

 2018年の5月に私がLGBTであるとカミングアウトしたのも、おそらく汚部屋脱出プログラムの延長だったと思います。少しずつ自分の人生を取り戻しつつある中で、今、何が必要で何が必要でないのかということについて仕分けをする訓練が出来てきたからではないでしょうか。

 いま、パートナーのひろこさんとは京都と東京で離れており、子ども達も就職や大学で家を出て行っているため、私は東京の家に一人暮らしです。

 それでも一度習慣になってしまった片付けは、かつてのように汚部屋へと退行することはなく、部屋は綺麗なままです。これは誰かの為に片付けているというよりは、自分が快適に暮らしたいために片付けているからだと思います。

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 そして一人暮らしになっても、食事作りを億劫に感じることはなく、洗濯や掃除も毎日行います。その方が自分が気持ち良いからです。

 なんのために片付けをするのかと聞かれれば、

「自分の人生の主導権を手元に取り戻し、自分を幸せにするため」

 と答えたいと思います。

 自分が使わないのに、自分には捨てられないものがあるということは、ものが主役になっていて、自分が主役ではないということです。是非とも自分が主役の家を取り戻すためには、どうしたらいいのだろうという観点から、この本を読んでみてください。

 2016年に単行本を出版してから2019年の現在までに、勝間塾の人数も実は1・5倍ぐらいに増えました。片付けのすぐあとももちろん人数が増えていったのですが、特にここ1年ぐらいは、人数の増加が加速しています。

 それは、自分が自分であり、自分でしかないということをようやく私が認められるようになったからではないかなと思っています。

 ぜひ、ものに頼ることなく、自分で自分のことを幸せにしてあげてください。

カミングアウトも“汚部屋脱出“の延長だった――勝間和代が語る「自分の人生を取り戻す」方法

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