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74%が反対「慰安婦少女像」の芸術祭展示問題アンケート結果発表

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止騒動

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会, 政治, 歴史, アート

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1.展示に賛成

「芸術と政治を絡ませるのは良く無い。表現の自由が第一であり、政治的理由で展示を拒否する事は、検閲そのもの。過去の反省に立ち、検閲は絶対あってはならない」(男・73)

「展覧会の趣旨は,芸術的にも社会的にもまったく問題がない。それを公権力が不都合だからと排除しようとしている。そのような恫喝と脅迫に屈してはならない」(女・51)

「表現の不自由を扱うという視点での展示なのだから、その俎上に載った作品を展示すること自体に問題があるとは思わない。税金での助成を受けているからこういう展示はダメ、というのならば、行政の意向と合わないような作品は展示や上映できなくなる。それこそ全体主義だろう。芸術・文化への公的助成とはそういう趣旨のものではない。河村市長のような意見は下の下で、勝手に日本人の心情を代表してくれるなと思う」(男・41)

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「政治の横槍で公開中止された作品を集めた展覧会が、政治の横槍で中止になったのは、ギャグのようだ。騒動自体が、上からの政治の圧力と、下からの一般市民の抗議が組み合わさる、今の社会の気持ち悪さを体現したアートになった」(男・37)

「物の見方として、一方的に決めつけるのは頭の固さであり、なぜこのよう物を展示するのか理由を考え、何が自分として納得できるのかまで考える必要があります。また、適切な初期対応を行わなかった政府の怠慢がこのようなことを許しているので、国民として、政府や官僚の怠惰の象徴としてとらえることも可能です」(男・65)

「少女像を見て、何を感じ取るかは、作品を見た人に委ねられるべき」(女・36)

「芸術や表現に対して、『好き』『嫌い』があるのは当然の事ですし、個人的な感じ方は人それぞれで良い。しかし、この作品を嫌う人が抗議をしたり、中止を求めたり、脅迫したりするのは愚かな行為ですし、政治家が口をはさむのも間違っている。今回の騒動こそ、まさしく『表現の不自由さ』を表現していますし、日本という国の生きづらさを証明してしまった。『好き』『嫌い』という個人的な感想は置いておいて、展示には賛成ですし、展示した意義もあったと感じています」(女・38)